※この記事は私個人の体験談です。症状の原因や治療効果を断定するものではありません。強い痛みや発熱が続く場合は、医師・歯科医師・薬剤師など専門家へご相談ください。
1か月ほど前の12月はじめ、風邪のような症状が出ました。
肩こり、微熱、体のだるさが続き、なんとなく「いつもの疲れ」とも違う感覚でした。
まずは、生活の中でできることから整えてみました。
・早めに就寝する
・お風呂にしっかり浸かる
・消化の良いものを食べる

1週間ほど続けると、熱っぽさは落ち着きました。
ただ、少しは楽になるものの、どうもスッキリしない。
首肩こりとだるさ、歯の痛みは残りました。
「肩や首が凝ると歯が痛くなる」というのは、お客様にも多い症状です。
熱っぽさが落ち着いてからは、自分自身も「肩こりからの不調」と思っていました。
しかし、かれこれ2週間ほどになるので、「もしかして、虫歯かも」と思い、歯医者を受診してみました。
いつも定期検診でお世話になっている歯科で、半年前には「状態が良い」と褒めてもらったところです。
ところが今回診てもらうと、「特に虫歯はなく、親知らずの周りが炎症起こしているかも?」とのこと。
歯科医の話では、確実にそれが痛みの原因ということでもないようで、「親知らずは無くても良い歯なので、痛みが気になるなら抜きましょう。一度考えてみて。」と言われ、とりあえず帰ってきました。
「本当にそれが原因なのかな?」「この状態で抜歯して大丈夫なのかな?」という疑念が残りました。

年明けすぐ、違う歯医者を受診しました。
すると、そこでは見立てが変わりました。
「歯ではなく、歯の上の副鼻腔の炎症では?」という話でした。
また「親知らずの治療も考えていいが、今の痛みは歯が原因とは言い切れない。
まずは耳鼻科を受診してから考えてみては?」と勧められました。
この時点で、正直“たらい回し感”が出てきました。
ただ、原因が分からないまま抜歯に進むのも怖く、その足で耳鼻科に駆け込みました。

耳鼻科でもレントゲンを撮り、鼻の中もカメラで診てもらいました。
結果は、
「この程度では副鼻腔炎とは言わない。薬は出せない」という判断でした。
レントゲンを見ながら説明も受けましたが、確かに鼻腔のあたりが強く白く写っている感じでもありませんでした。「言われてみれば少し白いかな?」っとおっしゃってました。
結局、歯なのか、鼻なのか。
よく分からなくなりました。

この状態で抜歯するのが本当に良いのか、判断がつかない…
ただ、ここまで1か月ほど「様子を見て」「安静に」してきましたが、このまま何もせず、良くなっていくとも思えませんでした。
そこで私は、いったん、歯科で言われた「副鼻腔の炎症」という前提で、
自分なりにできる範囲の対策を探してみることにしました。
本来、炎症なら抗生物質が必要なケースもあると聞きますが、今回、耳鼻科ではその薬が出なかったため、市販薬を検討することにしました。
副鼻腔炎で調べていると「漢方」について書かれているものが多く、漢方であれば処方してもらわなくても薬局で買えるので、まずは試しに飲んでみることにしました。
飲み始めてから、肩から首にかけての痛みや側頭部や頬のあたりの違和感が和らいできました。
もちろん「これが原因だった」と断定できる話ではありませんが、
当時の私にとっては、「原因がはっきりせず、病院に行っても解決せず、“たらい回し”」の中で、体の反応に変化が出たことが大きなヒントになり、救われたような気持ちになりました。
ここでひとつ思ったのが、
「これでおさまってきたということは、(副鼻腔の)炎症だったのかもしれない」という仮説です。
では、なぜ炎症のような状態が起きたのか。
自分なりに振り返ってみると、「体の糖化(食生活の影響)」も関係していたのかもしれない、と思いました。
11月から12月にかけて仕事が忙しく、期末に向けて仕事量も増えていました。
その時期はどうしても食事が偏っていた感覚があります。
さらに、運動する時間も十分に取れていませんでした。

もちろん、これも断定はできませんが、
ただ私の場合は、忙しい時期ほど“食事・睡眠・運動”のバランスが崩れやすく、その積み重ねが体の不調として出やすいという自覚があります。
今回の件は、そのサインだったのかもしれないと振り返っています。
今回いちばん困ったのは、痛み以上に、「原因がはっきりしない」ことでした。
体の不調を感じてからは、「早めに休む」「温める」「消化に負担をかけない」など出来る対策を選んで実行してきました。
それでも改善しないため、歯科を受診し、歯科医師の見立てを頼りに耳鼻科にもかかりました。
それでも結局、時間もお金も使っているのに改善せず、原因も分からず、薬も出ない。
この“手詰まり感”が、いちばん心にこたえました。
「(つらいのに)いったい、どうしたらいいんだろう」と、絶望に似た気持ちになったのを覚えています。

今回の件で感じたのは、「漢方」が“治療そのもの”というより、原因がはっきりしない不調に対して「次の手がかり」になった、という立ち位置です。
そしてこの立ち位置は、「整体」にも当てはまると思いました。
実際、お客様の中には、病院に行ったけれど「異常なし」と言われ、具体的な処置がなく、「どうしたらいいのか分からない」と感じた状態で来院される方は少なくありません。
今回、自分が感じた“絶望に似た気持ち”を思い出すと、そうして訪ねて来られる方も、同じような気持ちの中で来られているのだろうと、改めて感じました。
整体は病気を治す場所ではありませんし、診断や治療の代わりになるものでもありません。
そのうえで、骨格や姿勢、体の使い方を整え、筋肉や関節への負担を減らしていくことで、「長く悩んでいた不調が楽になった」と喜ばれる方がいらっしゃるのも現実です(※感じ方や経過には個人差があります)。
もし今、原因がはっきりしないまま、つらさだけが残っているなら、体の状態を一緒に整理して、今できる整え方を見つけていく。
当院の整体が、そのための“前向きな一歩”になることがあります。
絶望に似た気持ちが、少しでも軽くなって、希望が持てたり、気持ちがスッキリしたり。
そんなふうに、次へ進むきっかけになれたなら、私としては本望です。

