整体師に向けた「大腿前面の痛みについて考える」

目的

以前勤めていた整体院ならびに整骨院の仲間もFacebookなど見てるので、体の解剖学についてシェア出来ればと思い書いていきます。

痛みとは

私が考えるに、痛みを感じているのは神経だと考えています。

筋肉や靭帯の中にも内臓にも、神経が張り巡らせていて、そこで痛みを感じている。と考えています。

この痛みがあるから、怪我をする、危ない!とか感じる事が出来るという面もあったりします。

ここについては、侵害受容器などもう少し詳しい説明が必要だと思いますが、別の機会に投稿できればと思います。

痛む部位を細分化する

大腿前面とは言っても、骨盤付近から膝辺りまでありかなり広範囲になるので、ここでは3つの部位に分けます。

①大腿四頭筋

なんとなく筋腹あたりと考えます。まだこれから細かく、膝蓋骨周辺とかもありますが、また別の視点も必要になります。

②大腿筋膜張筋

上前腸骨棘あたりから大腿前面や外側にかけて。

③内転筋群

イメージは坐骨前面とか内転筋にかかるような範囲。

部位を神経で考える

①大腿四頭筋➡︎大腿神経(L2〜4) 

②大腿筋膜張筋➡︎外側大腿皮神経(L2〜3) 

③内転筋群➡︎閉鎖神経(L2〜4)

神経圧迫ポイントを考える

①大腿神経

まずこちらをご覧下さい

大腿神経

この青く色付けしたものが大腿神経です。

表層の大腰筋を取り除いた写真

この角度から見ると、椎間から出ている部分がわかりやすいかと思います。こうして見てみると、椎間板がどうかとか椎間が狭くてといった事での圧迫はあまりなさそうに思います。

また、横突起を基準に考えると、椎体の前面に神経が走行しているので、腰方形筋の影響も少ない事が考えられます。

よって圧迫ポイントとしては、大腰筋になります。

背面からみた大腿神経

L2〜3の外側で大腰筋を貫通しています。ここで筋硬結などあれば、神経圧迫を起こします。

②外側大腿皮神経

外側大腿皮神経

1つ上の写真と同じ角度から見ています。

圧迫部位は同じ箇所です。

③閉鎖神経

前面から見た閉鎖神経

大腰筋の中を走行しているのがわかります。

まとめ

大腿前面の痛みについて、神経と筋肉の解剖学観点から考えています。

大腿神経も伏在神経へ移行したり、閉鎖神経も膝の内側辺りまで伸びているので、その辺りについてはまたこれから書いていけたらと思います。

ではまた!

あすへのチカラ整体院  前田亮人

大阪府大東市新町10-2 090-2948-6898

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